この協奏曲は、美智ウィアンコの為に、シティー・ミュージック・クリーブランド・オーケストラの依嘱を受けた、アメリカの女流作曲家マーガレット・ブラウワー女史が、2007年に書き上げた作品である。美智ウィアンコは同年の4月にシティー・ミュージック・クリーブランドと初演し、好評を博した。クリーブランド紙『プレーンディーラー』の音楽評論家ドナルド・ローゼンバーグは、美智ウィアンコによる『ヴァイオリンと室内楽オーケストラの為の協奏曲』の初演を次のように書いている。
3楽章から成るこの協奏曲は、クラシックのスタイルのみならず、フォークソングや英国のトリップホップやハンガリアのジプシー音楽の一面なども組み込まれているなど、ユニークな構想からなっている。一楽章:談話、二楽章:バラード、三楽章:ジプシー。
このような多面な要素を含む曲は、演奏家に高度且つ繊細なテクニックを要求するものであるが、ウィアンコは余り有る表現力と卓越した技巧そして音色の美しさで、最初の一音から最後までみごとに聴衆を虜にしてしまう。彼女は、指揮者のジェイムズ・グラフィン氏とオーケストラと共に、作曲家ブラウワー女史の描いた豊な色彩を余すところなく表現した。



